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無事、子実体に変身した後もずーっと気になっていることがありました。
あれだけ変形体が大発生していたのだから、自然の中で子実体になったものがきっと残っているはず。見たい…
自然な状態でできた子実体は、家で作った子実体とどこか違いがあるのだろうか? 見たい…
1枚の葉っぱに2種類の変形菌がいたものについても、気になってるし…現場へ行けば何かわかるかもしれない。。。やっぱりもう一度行ってみよう…というわけで5月30日、小雨が降るなか、再度チャレンジしてきました。
5日前に変形体を見つけた場所をはっきり覚えていたので、再び訪れてみると、子実体はすぐに見つかりました。(うちの子たちと)「ちゃんと同じだ」。ホッとしました。
枯葉の絨毯をめくっていると、次々と子実体が現れました。大きな枯葉の上に7〜8cmくらいにわたってびっしりついている見事なものもありました(写真右端は変形体が這った跡)です。
ホネホ コリの子実体をルーペでじっくり観察してみると、真っ白な部分が剥がれ落ちて真ん中が黒っぽくなっているものもいくつか見られました。胞子を飛ばした後の状態ということでしょうか。
1枚の葉っぱに2種類の子実体ができている葉っぱも探してみることにしました。
変形体の時は2種類の見分けがつきませんでしたが、今回は子実体になっているので、簡単に見分けられます。
ホネホ コリだけがついている枯葉(枝)、カタホコリだけがついている枯葉(枝)に混じって、両方いる葉っぱが何枚か見つかったのです!
ということは、うちにある例の葉っぱも、最初から2種類の変形体が這い上がって子実体を形成した可能性が濃厚といってもよいかもしれません。すごい!
家にある葉っぱも含め、2種類の子実体はそれぞれ少し離れた場所に作られているケースがほとんどなのですが、1枚だけ同じエリアに2種類が入り混じっているものがありました。
こんなふうになった場合、強い変形菌の方がたくさん子実体を作るとか、両者が混ざると何かが起きるとか、何か変化があるのでしょうか?また新たな疑問が湧いてきました。
子実体変身大成功!
嬉しくて嬉しくて、息子と一緒に一日に何度も完成した子実体を眺めてしまいます。
とはいえ、初めての実験だったこともあって、反省点満載なのです。
まず最初に、こんなに大発生しているということは予想だにしなかったので、装備が不十分でした。そのうえ、発見に舞い上がり、別々の場所で見つけたものを一緒にして持ち帰ってしまったり。
あの見事に変形体が巻き付いた枝をむきだしで持ち帰ったのは本当に残念なことでした。
その後、教えていただいたり、調べたりで、子実体を持ち帰るときは密閉しない状態にするけれどが、変形体を持ち帰るときは湿った葉っぱなども加えて密閉した状態で運ぶということを知りました。
刻一刻と変化する様子を懸命に写真に納めましたが、自分たちの主観だけで、その時々で一番良い状態にあるもの(動きがあるとか、見た目がカッコいいとか、
写真映えしそうとか…)を写していたので、最後に時系列で見ようとしたときに、大事なプロセスの該当写真がないやつが出てしまいました。
また、ホネホコリの方は子実体が灰色に変化して落ち着いた時点で、勝手に完了と思いこんでちょっと油断してしまいました(短い時間で真っ白に変わってしまうなんて…)。灰色の時点の写真を一部撮りそこねているのです。
細かいことを言い出せば、まだまだキリがないのですが、次回はきっともっとよくできる!がんばります!
変形体→子実体変身中の途中から1枚の葉っぱだけ様子が違うことに気がつきました。
変形体が2種類いる? こんなことってありなんでしょうか?
10倍のルーペでのぞき、『日本変形菌類図鑑』も手元に置いてじっくり観察してみました。
子実体が大きく真白い方は、平たく柄はついていない。楕円形や曲玉形。くっつきあって密集している。真ん中におへそのような凹み。最後は灰色→白色に変化。ホネホコリの仲間?
子実体が小さな灰色の方は、柄がついていて球形。ひとつずつ離れて生えている。最後は茶色→灰色に変化。カタホコリの仲間?
1枚の葉っぱに複数の変形体が集まることはあるのでしょうか?
但し今回は、よく考えてみると、採集過程での私たちの人為的なミスがこの事態を引き起こした可能性もあるのです。
変形体を採集した場所は2ヶ所。変形体の見た目がそっくりだったこともあり、かなりずさんに扱ってしまいました。
→持ち帰る時に同じ箱に入れてしまった可能性あり?
→持ち帰った後、寒天培地で経過観察をしましたが、その時に一緒にしてしまったので、変形体が別の葉っぱに移動した可能性あり?
どうしても気になり、変形体発見の報告と共に、いつもお世話になっている生命の星・地球博物館の学芸員の先生に写真を送って質問してみました。(先生、お忙しいなかありがとうございました!)
2つの変形体はそれぞれホネホコリの仲間とホネホコリの仲間でよさそう。それ以上のことは標本を実際に見て同定とのことでした。
そして複数の変形体が同じ葉の上にやってくることもあるとのこと。
それってかなりすごいことかもしれない。。。考えれば考えるほどそんな気持ちになってきました。